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T・B・オルドリッチの半自伝ユーモア小説『The Story of a Bad Boy』の翻訳。 この小説は、トムソーヤに代表される「１９世紀アメリカ不良少年モノ」のジャンル開祖となった作品。 北部の男子校に転校したトム・ベイリー少年が体験した冒険やイタズラや恋の物語。 米国では今なお「もう一人のトム」として広く親しまれているという。 しかしながら、日本においては過去、抄訳版しかありませんでした。 全２２章に一枚づつフルカラー挿絵を添えて、これまでの翻訳では省略された、昭和の少年少女向け小説では不適当だと判断されたのであろう、後半の２章――失恋と自暴自棄のくだり――も、すべて訳した本邦初の完訳版です。